リーズ、3人暮らし

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リーズ、3人暮らし

~2020年3月に、およそ2年の英国リーズ生活を終えて本帰国しました~

産後のhealth visitor訪問と検診のまとめ

2月初めに、10か月検診が終わりました。
次回の検診は2歳を過ぎてからになるので、これで1歳の予防接種を残して、検診関係は終わり。
というわけで、health visitorと産後の検診に関するまとめです。

health visitorとは?

いわゆる巡回保健師的な存在で、産後の相談相手。
妊娠35週前後の自宅訪問から始まり、産後は生後10日前後でミッドワイフから引き継ぎ、子どもの成長発達や親のメンタルのケアまで担ってくれています。

health visitor訪問内容や実際に相談したこと

1回目:妊娠35週前後

顔合わせ、家庭環境の確認、赤ちゃんの睡眠や寝かせる環境について
初回の訪問は、主に家庭環境の確認でした。赤ちゃんの寝かせる場所や寝かせ方、親の喫煙の有無などの確認も。通訳はいなかったので、ゆっくり話してもらうように伝えました。それでも早口でしたが…。地域柄か、外国籍の方も多く、ネイティブでない親も多いので、対応には慣れていそうです。

2回目:産後10~14日後

授乳・産後の傷の相談、メンタルケア
授乳方法(完全母乳かミルクか混合か)、赤ちゃんの排尿・排便回数の確認などを聞かれました。どこでも聞かれるので、メモしておくのは大切。
この頃はミルクを足したりしていたのですが、担当のhealth visitorは母乳押しという印象でした。私の中では、完全母乳にちょっと疲れていたので、「ミルク足してもいいよ」と言ってもらいたい気持ちもあったので、なんだか相談しづらい気持ちが出てきてしまい…。とくに、妊娠中のmidwifeは相談しやすかったので、このhealth visitorに会うのが辛い…と思っていました。なかなか心を開けない人見知りです。

3回目:産後6~8週頃

授乳方法、メンタルケア
前回の気持ちも引きずっていたので、あまり話したくないモードだった私。
母乳量に左右差があり、なんとか減らないように授乳回数を稼いでいた時期。完全に疲れていましたが、health visitorに相談したら、「左右差出てくるものなのよ、多くの人がそうよ」と励まされて、やっと気持ちが前向きに。左右差あってもこのまま乗り切ればいいんだ、足りなければミルク足せばいい、よく出る方だけあげたっていい、と思えるようになりました。
授乳の問題解決というよりは、ただhealth visitorに聞いてもらえた、というのが、前向きになれた要因だった気がします。

※産後6週ごろに、GPでの検診もあります。

4回目:産後4か月頃

離乳食について、メンタルケア、プレイグループや外部とのつながりを勧められる
いよいよ始まる離乳食に向けてのオリエンテーション。と言っても、冊子を渡されて、「はじめはペーストでね、コップ飲みやってみてね、歯が生えたら歯磨きしてね」という簡単なもの。旅行も控えていたので、離乳食を始めるタイミングも相談。
授乳の問題では、しこりができたりしたので乳腺炎になるのを恐れてSMSで連絡し、受診のタイミングを聞いたり、どうケアしたらいいかアドバイスをもらいました。
離乳食が始まってからも湿疹ができて、食物アレルギーが心配だったので、SMSで湿疹の相談をしたりしました。

5回目:10か月検診@NHSクリニック

成長発達の確認、身長体重測定
この検診から、クリニック訪問へ替わります。
事前にNHSから封筒が送られてきて、検診場所・時間指定があります。地域ごとに決められているためか、普段予防接種で通っているGPではありませんでした。
成長発達の評価表(ASQ-3 10months questionnairと12 months questionnair)が同封されており、およそ50項目ほどについて事前に記入、当日red bookとともに持参します。評価表の内容は、ことばの発達、身体的な成長(ものをつかんだり、歩いたりするか)などについて。その他気になる事項は文章で記入。
参考までに、12か月評価表はこちら。
http://www.somerspediatrics.com/media/1016/asq-12-month-english.pdf

当日の担当は、おそらく医師だったと思うのですが、評価表に沿って面談、身長体重測定、その他相談。
夜泣きや体重が増えていないことなどを相談して、とても明るく、アドバイスしてくれました。なにをしたわけではないけれど、息子のこともたくさん褒めてくれました。
プレイグループに参加したり、年の近い子たちやその親と会う機会がある、と話すと「他の子と比べる必要はないからね」と言ってくれました。個人差が出てくる10か月頃。息子なりに元気に成長してくれればいいなと思います。

6回目:2歳3か月前後で検診(予定)

これもNHSクリニックの予定。


渡英してからのこの2年弱、出産関連でNHSにはたくさんお世話になりました。
イギリスで出産しなければイギリスの医療にこんなに関わることはなかったので、本当に貴重な経験でした。

すぐに小児科など医療機関を受診できる日本とはちがい、イギリスで家庭医GPの受診をするには、予約してから実際の受診まで数日~数週間かかることがあります。でも、NHSのホームページは参考になるし、health visitorやmidwifeにSMSで相談できるシステムがあって、助けられました。