リーズ、3人暮らし

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リーズ、3人暮らし

~2020年3月に、およそ2年の英国リーズ生活を終えて本帰国しました~

イギリスでおもてなし料理

おととい、イギリス人男性を2名家に招待しました。

おもてなし料理は何にしようか。
2週間くらい前から2人で考えました。
招待する相手によって、いろんなパターンがあるけれど
今回はイギリス人にも好まれそうなもの、
日本と言えばこれ、というメニューにしました。

   ~メニュー~
・オリーブ、チェダーチーズ、ミニトマトの盛り合わせ
・サーモン・レタス・玉ねぎのポン酢と粒マスタードのサラダ
・出汁巻き卵
・唐揚げ
・鶏とごぼうの炊き込みご飯
・焼きなすと白菜のおみそ汁
・いちご大福
・紅茶

作ってみて気づきました。
完全に全9品の居酒屋メニューでした(笑)

居酒屋メニューを意識するとなんとなく決まる

でもよく考えたら、居酒屋を思い出すとそれっぽくなるのでは
と、作ってみて思ったのです。

前菜の盛り合わせは、イギリスでも食べられるものです。
いわばレベル1。
乾杯のお酒とともに、すぐにつまめるもので。
爪楊枝も出しておけば食べやすい。

レベル2は、
サラダの具材はシンプルにイギリスで食べられるものを用意。
味付けに手作りポン酢を入れて、ちょっとだけ和風に。

レベル3は、その他の料理。
全体的に味付け・材料ともに日本でよく食べるものです。
まず唐揚げ。
唐揚げは下味が薄めで、ちょっと失敗したかも、と思ったけれど
そういえばフィッシュアンドチップスも、自分で後で味をつけるものだ、
と開き直り、塩・こしょう・レモンをおいてご自由に、というスタイルで(笑)
イギリス人は、モモ肉よりもムネ肉が好きですが
唐揚げで使ったものは、そもそもスキンレスなのでわりとあっさり。
レモンかけてパクパク食べてくれていたので、彩り的にもあると便利。

出汁巻き卵。
これは、卵4個でボリュームを出して、
ピンク色のラディッシュおろしを添えて、
居酒屋風に細長いお皿に乗せて、盛り付けでごまかす(笑)
卵4つ分はかなりボリュームがあって
オムレツ状態になりかけましたが、
熱いうちにラップに巻いて成形して
電子レンジで1分程度加熱して、ちょうどよい柔らかさと形に。ホッ。

炊き込みご飯。
うちの定番のごぼうも入れて。
お茶碗が人数分なくて、平皿に各自好きなだけもってもらうスタイルに。

おみそ汁。
具材で迷ったのですが、大き目に切ったなすをオリーブオイルで焼いてひと手間。
これでコクが出るので、ほかに白菜や千切りのにんじんを入れて
ボリュームアップ。
わかめを入れてもよかったけれど、
海藻系を入れるとレベル4になりそうなので、今回は入れずに。
おみそ汁、美味しいいただきました~!

いちご大福。
ふと思いついて当日の午前中にいちごを買いに行き、1時間程度で大福づくり。
家にあった上新粉こしあんで、レンジで簡単に。
デザートづくりは苦手で、包むのに苦労しましたが
これもまた半分に切って「見栄えで勝負」に出ました(笑)
残念だったのは、白砂糖が家になく、ブラウンシュガーで作ったら
うっすら茶色くなってしまったこと…。
ライトのおかげでそれほど気にならなかったかもしれない…
と思いたい。

外国人おもてなし料理のコツ

日本っぽいものは、食材ではなく味で決まると思われます。
だから、同じ食材が手に入らなくても、
醤油、みそ、だしを使えばそれなりに日本らしくなる。
みそ、だしがなければ醤油だけでもポン酢は手作りできるし
具材を替えた炊き込みごはん、ちらし寿司でも。
その国で手に入るものであれば、家でリピートして作ってくれるかもしれません。

スリランカ人にも、肉じゃが、お好み焼き、ゴーヤチャンプルーなど、
日本っぽいものを作ってみたことがあったけれど、
一番ヒットしたのはオクラとトマトのだし醤油和えでした。
これは、スリランカ人女性と一緒に作ったから、
「簡単で、カレーとも合う」というスリランカらしい理由で
家族の定番料理になりました。
だしは、モルディブフィッシュというもので手軽に手に入るし
醤油は中国産ならスーパーでも売っています。

逆に、お好み焼きは失敗。
なぜなら、ソースがないとなんとなくお好み焼きではなく
ロティ―(小麦粉と水の生地を薄く焼いたもの)になってしまったから(笑)

テーブルセッティング

おもてなしをするのに雰囲気は大切。
そこで、家にあったテーブルクロスを引っ張り出して引いてみました。
お箸置きは友人がくれた、日本のかわいい絵柄のもの。
あとは、忘れがちだったのがナプキン。
そして、シャンパングラスとソフトドリンク用のグラス。
これだけで、なんだか素敵な感じになりました。
季節のお花とか飾ってもよかったなぁ。

食器を集めるのが好きなので、日本だったらこの器に入れたい、
と思うものがあるのですが、限られた食器でもなんとかできるもの。

どこで手間を省くか

妊娠中で疲れやすく、長時間立っているのはつらい。
なので、前日に用意できるものは前日に下準備。
・野菜のカット
・ドレッシングづくり(ポン酢)
・普段使わない食器を洗っておく

野菜さえカットしておけば、調理はとてもラク
そしてそもそも手間のかかる料理は作らないこと。
前菜などはあり合わせのものをうまく使うこと。
夫の手を借りること。(セッティング、ちょっとした洗い物、サラダの準備など)
自分のキャパを超えない料理にすること。
食事中はキッチンに立ちっぱなしにならないよう、会話を楽しむこと。
多少失敗しても「これが日本食ですよ」と自信を持つこと。

6品でも8品でも、もっと多くても
最後は「おいしく食べてもらいたい」という気持ちが大事なのかなと思います。

今回は、出張で日本にも行ったことがある方を招待したので
おはしも上手に使えていたし、
「京都でもちを食べた」とのことで
いちご大福も食べてもらえたのかもしれません。
全体的に美味しいと喜んでもらえて本当によかった。

しいて言えば、料理の説明をもっと練習しておくべきだったなぁ。