リーズ、3人暮らし

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リーズ、3人暮らし

~2020年3月に、およそ2年の英国リーズ生活を終えて本帰国しました~

イギリスのミッドワイフに教わった陣痛の対処法

産後に書いておきたかったけれど、余裕がなくて記録できなかった陣痛の痛みに関すること。
今さらですが、備忘録として記録しておきます。

産前の母親学級で教えてもらった、陣痛時の過ごし方

「labor来たらこんなことやるといいよ」と言われていました。
全てを試したわけではないけれど、陣痛の合間に飲んだり食べたりという余裕は私にはなかったなぁ…。

・ホットドリンク(紅茶、コーヒーなど)※カフェイン摂りすぎに注意
・家庭で作れるドリンク(蜂蜜レモン、ジンジャーなど)
・マッサージ
・ウォーキング
・パラセタモールという内服薬(妊婦もOK)
・気晴らし
・温める、もしくは冷やす(カイロなど使う)
・食べる(ドライフルーツ、チョコなどエネルギーになるもの)
・ベッドで過ごす



陣痛時に実際に使った痛みの対処法

※痛み解消度は主観です。個人の感想としてお読みください。

パラセタモール

痛み解消度☆☆☆☆☆
解熱鎮痛薬で、イギリスではよく使われている。
ドラッグストアで激安で売られている。
「とりあえずパラセタモールを飲んで」とミッドワイフに言われていたので、こんなんじゃ効かないよ~と思っていたけれど、陣痛時とりあえず飲んだ薬。案の定、効かなかった。
でもこれを飲まないと、病院に向かう前に門前払いされるかもと思い、とりあえず飲んだ。(証拠として)

TENSマシン

痛み解消度★☆☆☆☆
低周波を通電する電気療法。
事前に母親学級でデポジット£10で借りた。(返却したらデポジット返ってきたので、実質無料でした)
自宅で陣痛に耐えている間に使用。ビリビリするのが怖くて、あまり強くできなかったので、結局痛かったけれど、無痛分娩になる直前まで使った。
電池の替えは用意しておくべき!!
(新品だと思ってもらっていた電池が切れていたので、夫に急いでスーパーで買ってきてもらうことに)

ポジショニング

痛み解消度★★☆☆☆
陣痛が始まって、自宅で耐えた4時間ほどは、姿勢、バランスボール、マッサージでやり過ごしました。
テニスボールでゴロゴロマッサージしたり、さすってもらったり。
陣痛が来ている中でバランスボールに乗る余裕もなく、ただ床に突っ伏していたり…。
事前に痛みにこんなポジション取るといいよ、と描かれた絵があったけど、どれが効くかは実際その時までわからないもの。

一番左の、ドアノブ引っ張ってるポーズ。
まさかこのポーズが楽だとは。
自宅でドアノブ引っ張って耐えたのは、今思い出すと笑える。(でもそのときは必死)

笑気ガス(Entonox)

痛み解消度★★★★☆
無痛分娩を入れる前にミッドワイフが用意してくれた。これを吸っていると、そのときだけボーッとして痛みを忘れられる。ゆっくり深呼吸すると、気持ちも少し落ち着く。
あまり期待してなかっただけに、とても頼りになる存在でした。

硬膜外麻酔(Epidural)

痛み解消度★★★★★
結局、振り返ってみるとほぼ無痛分娩に助けられた出産だった。
麻酔を入れる前まではうぐぐ…、わー、ぎゃーと痛みで叫んでいたのに、20分ほどで楽になって、数時間寝ることもできた。途中、ホルモン剤の影響で激痛だったけれど、いざ産む3時間くらい前まで、ちょっと仮眠したりできました。
最後、いきむときのタイミングは難しかったけど、ミッドワイフの声掛けに合わせていきむことができた。
会陰切開、胎盤を出すために太ももにした注射、会陰切開部の縫合も、麻酔のおかげで痛くなく、その後も体力温存できた。
出血もそれなりに多いので、それだけで直後はぐったりしたけど、無痛分娩でなかったらもっと体力消耗してたはず。

それに、今思えば、翌日自宅に帰ることもだけど、産後すぐの夜から(入院病棟に着いたのが21時ごろだった)誰に預かってもらうわけでもなく、当たり前のように赤ちゃんのお世話が始まったので、そういう意味でも体力温存は大事だった…。

何にせよ、「世のお母さんたちすごすぎ…」と思わずにはいられない経験。
そしてミッドワイフがみんな優しくて本当に助けられたのでした。