リーズ、3人暮らし

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リーズ、3人暮らし

~2020年3月に、およそ2年の英国リーズ生活を終えて本帰国しました~

出産記録

4月16日、無事に男の子を出産しました。

なんだか夢みたいな21時間の陣痛・出産でした。

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【出産前日】

2時 腹痛で目が覚めてトイレに行ったら出血していた。これがおしるしかわからないけれど、明らかに何かが起きている気がする。陣痛間隔は8〜16分間に1回。胎動はある。
3時 マタニティアセスメントセンターに電話して様子見になる。
そのあとからは、陣痛間隔13~15分。

内服するように指示されたパラセタモールを2錠内服。全然効かないパラセタモール。痛くて眠れないが、朝からは陣痛間隔が不規則になった。

 

そこから、日中はなぜか痛みが遠のき、通常通り過ごすことができた。
昼食普通に食べて、夕方予定していたmidwife検診へ。
この時点で子宮口2cm。3日前の検診に続いて、2回目の内診グリグリ。

深夜の件を話すと、「さらに多い出血と破水あれば、マタニティアセスメントセンターに連絡するように」とのこと。


19時 夕食、おなかが張り始める
20時 陣痛間隔5~7分おき、横になっていると痛みが強くてもだえ苦しむ。

もらっていた資料によると「陣痛間隔5分おきが3時間続くようなら連絡するように」と書いてあったので、ここから3~4時間陣痛との闘い。

ドアにつかまり中腰(とても変な体勢…のわりにとても楽)、バランスボール、腰・付け根・肛門あたりを押してもらうと少し楽に。張りの程度はムラがある。合間に3回嘔吐。

痛みに耐えていた4時間、ずっと夫がそばにいてくれて、支えてくれたりマッサージしてくれたりと本当に助けられた。

ただ、マッサージの位置が違うだけでなぜか「そこじゃない!」と怒ってしまう。陣痛の痛みが遠のくと「怒りたいわけではない。ごめん…」という気持ちが戻ってきて謝る、という繰り返し。

TENSマシンの効果は不明…。


23時30分 マタニティアセスメントセンターに電話
23時40分 パラセタモール2錠内服(効果ほぼないけど、再び内服の指示が出た)

 

【出産当日】
24時 uberを呼んで、夫・母とともに病院へ向かう。

マタニティアセスメントセンターで、検温、子宮口4~5cm。

病室の他の2名は静か。私だけ声を出さずにはいられないほどの陣痛。でも抑えられずに遠慮なく声を出して苦しむ。
1時 移動に車椅子を用意してもらい、分娩室へ移動。

硬膜外麻酔の日本語説明を読んでから(なんと日本語で説明文があった!)、静脈ルート確保、採血、座位で硬膜外麻酔を挿入。

夫とmidwifeが体を動かないように支えてくれたが、なぜかこの間だけは陣痛がやってこず、耐えられた。

それから、硬膜外麻酔の効果が現れるまでの20分ほど、笑気ガスを用意してくれて効果はかなりあった。ぼーっとするが、吸いすぎなければ痛み和らぐ。

だいたい10呼吸もすればぼーっと効いてくる。吸いすぎると頭がふわふわしてくる。

麻酔が効き始めると下肢のしびれがある。時々張りはあるが笑気ガスで対応。
そしてその後は痛みが落ち着き、スマホを操作したり、寝たりできるように。

付き添いの2人は椅子しかなくて一晩大変だっただろう…。


4時40分 子宮口5cm。人工破水する。
7時30分 子宮口5~6㎝。ホルモン剤オキシトシン)開始。ここで、夜間担当してくれた夜勤スタッフとお別れ。本当にいい方だった。
10時 子宮口6㎝、張りが強く長いのでホルモン剤30分ストップ。病院に来てから10時間、子宮口が全然開いていないことにがっくり。でも麻酔のおかげで痛みが和らいでいるので、仕方ない。


12時 張りが強くて硬膜外麻酔でも我慢できない。笑気ガスも効かない。軽くパニック状態。

唯一、背中に用意してくれたホットパックがなんとか効いた…。寒いけど体温上がらないように扇風機、麻酔追加、パラセタモール点滴で、張りには効果があったよう。腰の痛み以外は落ち着く。とりあえずまた眠る。
14時 ようやく子宮口全開。16時まで待つことに。

17時 先生が他の妊婦さん対応をしている、とのことで、およそ1時間遅れでいよいよいきみ開始。「keep going ! keep going ! keep going !…」「great !」「 amaging !」という声かけに助けられて、”midwifeほめ上手だなぁ”と合間に感じながら、およそ25分経ち、ようやく出産しました。

無痛分娩でもいきむ感覚は少しあったので、最後の方に医師が会陰切開をしたくらい(音はするけれど痛くはない)で、無事に産まれてきました。

夜勤、日勤でそばについていてくれたmidwife、学生さん、その方たちが休憩の合間に付き添ってくれたmidwifeと学生さん、先生…みんないい方たちで、本当に救われました。先生たちは早口だけど、付き添ってくれていたmidwifeが「ゆっくり話してあげてください」と伝えてくれていたのも助かった。

そして何より、一晩ずっと付き添ってくれた夫と母。ありがとう。

麻酔の効果が切れるまでの数時間、ぼーっとして、嘔吐したり、気分が悪かったりが続いていたけれど、入院病棟に移動して、夫に「お疲れさま」と言われたとき、やっと一仕事終わったんだと感じました。

 

でもここからスタート。

家族3人となった私たち、あと1年ちょっとイギリスで奮闘します。